トレーニング後のクールダウンとしてニ人一組で行うペアストレッチの一例をご紹介します。
ストレッチは身体の柔軟性を高めて血液循環をアップし、老廃物を除去して疲労回復を促すため、運動後は特にゆっくり時間をかけて行うことをおすすめします。
大腿二頭筋(ハムストリングス)のストレッチ
大腿二頭筋はももの裏側全体を覆っている、骨盤下部から膝の裏にかけて伸びている筋肉です。この筋肉が固い方は多く、固いと腰痛の原因になります。
臀部(お尻)のストレッチ
臀部には梨状筋(りじょうきん)という筋肉があり、片足立ちをした時などのバランス保持にも使われています。この筋肉が硬くなると坐骨神経を圧迫刺激し、坐骨神経痛の原因になる場合もありますから、充分にほぐしてあげましょう。
上腕三頭筋のストレッチ
上腕三頭筋は二の腕の裏側にある筋肉で、主に肘を伸ばすときに使われます。同時に肩のストレッチにもなりますから、肩コリの改善も期待できます。
カーフ(ふくらはぎ)のストレッチ
ふくらはぎは心臓から遠い場所にあるため、脚の中でも疲れが溜まりやすく、むくみやすいところです。充分なストレッチを行うことで滞っていた血流が改善され、溜まっていた水分や老廃物など押し流しますから、美脚には欠かせないメニューです。
腸腰筋のストレッチ
腸腰筋は腸骨筋と大腰筋から成る、体の中で最も重要な筋肉のひとつです。長時間座って過ごすことが多い方は腸腰筋が短くなり、腰痛の原因になってしまうことがあります。腸腰筋は脚を上げるときに使われるため、運動能力との関連が高いことも知られています。
腰背部のストレッチ
アブドミナルカールなどの腹筋運動を行った際に腰が痛いと感じるのは、腰背部の筋肉の緊張による場合が多いです。事前に充分なストレッチを行うことで可動域も広がり、より効果的に腹筋を使えるようになるはずです。
肩甲下筋のストレッチ
肩甲下筋は肩の前方(肩甲骨の裏)に張り付いている、いわゆるインナーマッスルです。単体で大きなパワーを発揮するのではなく、関節の安定性を保つための筋肉ですが、上腕骨を肩甲骨にしっかり引きつけておくという役割があり、上半身において重要なパーツのひとつです。